パソコン購入を考えておられる方からいくつか質問を受けましたので何回かに分けて記事を書きます。
今回はハードディスクとソリッドステートドライブについてお話します。ハードディスクはみなさんもよく聞いたことがあると思います。HDDと表記されているものですね。
ではソリッドステートドライブとは何か?ですが、こちらはSSDと表記されているものでHDD同様、パソコンのデータを保存するためのものです。HDDやSSDは本棚やタンスのように考えるとイメージし易いかもしれませんね。
ちなみにこれらの大きさを表すものが250GB、500GB、1TB(1024GB)といったものになります。大きい数字になればなるほどたくさんのものを収納できると思って頂ければ大丈夫です。
ではHDDとSSDの違いは何なのでしょうか?
HDDは磁気ディスクを磁気ヘッドで情報の読み書きを行います。昔のレコードプレーヤーをイメージして頂ければわかりやすいかもしれません。磁気ディスクがくるくる回って情報を読み書きするということです。
一方、SSDは半導体メモリーチップに記憶を行います。パソコン初心者の方にはイメージが難しいかもしれませんが、USBフラッシュメモリーやSDカードのように考えて頂ければと思います。HDDのように磁気ディスクを回転させるという動作がないためデータの読み込み・書き込み速度がとても速く、HDD搭載PC特有のブーンやキーンのような音、冷却ファンモータの駆動音がなくとても静かに起動します。
HDDよりも高速でデータの読み込み、書き込みが可能なのは磁気ディスクに対する磁気ヘッドの動作がないことが大きな理由です。磁気ヘッドの動作がない分、パソコンの高速起動などが可能となりました。また、HDDと違い衝撃に強いという特徴もあります。HDDは落下等の衝撃が加わると、磁気ディスクと磁気ヘッドが接触してしまい、ディスクにキズなどが付いたり回転部分の異常が発生し、データの読み込みができなくなることが多々あります。SSDはHDDのようなディスクの回転等の動作を行っていないため衝撃、振動に対する耐性が高くなっています。さらに、SSDはメモリーチップのためHDDよりも小さく、磁気ディスクや磁気ヘッドを動かすことがないため、PCの小型化、軽量化、消費電力低下に貢献しています。
いいとこだらけのように感じられますがSSDには次のようなデメリットもあります。
価格が高い
SSDはまだまだ高価なものでHDDよりも3倍から5倍ほど値段が違います。
寿命が短い
SSDはHDDに比べデータの読み込み、書き込みができる回数が少ないです。長期間、データの読み込み・書き込みを行わなかった場合、自然放電によってデータが失われる可能性があります。さらに、HDDでは磁気ディスクの異常音で寿命を察知できることが多いですが、SSDは音がしないため突然故障することがあります。しかも、データ復旧が難しいという点もあります。
出先でノートパソコンを使用することが多く、そこまで容量が必要でなければSSDはオススメかと思います。
データ容量が多い場合はやはりHDDを選択するべきだと思います。動作を向上させる点で考えればCPUで動作能力を補うということもできます。
HDDとSSDにはそれぞれメリット・デメリットが存在します。どちらも万能ではないため保存してあるデータは常にバックアップをする必要があると思います。
購入の際はみなさんにとって何が必要かを考えて選択して下さい。不安がございましたら授業中にでも相談して下さい!!
次回はCPUかメモリについて記事を書きます。
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